はたちの式

成人したから集ってきた。
うちの区は、コンサートホールがあって、そこで毎年成人式をしてるんだけど、それ自体は凄いことだなーと思う。
正直に言ってしまって、会のプログラム自体は面白くはないけど、集まるって事に何か意味があるんだと思う。
区長の話は、当たり障りのないこと。でも、新成人に対しての言葉に対して、来賓の人たちへの言葉や、これからの区政の話とかも同じ位してて、なんかなーって思った。成人式って何の場なんだろって。あ、でも、選挙権を持つことになるから、区政は関係あるか。


で、プログラムの中で、そこのホールを使ってるオケの演奏があって、これは素晴らしかった。
新日フィル。普段指揮をしてる小沢はさすがに来なかったけど*1、小規模のスタイルでミニコンサート。編成はヴァイオリン第一、第二、ヴィオラ、チェロ、コントラバスの、弦楽のみ。で、演奏曲は、普通のオケ曲じゃなくて、短めの曲。長編じゃなくて短編を聴けると、なんか、いっぱい聴けて、飽きないし得した気分だな。

  1. 春(ヴィバルディ「四季」より第一楽章)
  2. 風の通り道(となりのトトロより)
  3. 海の見える街(魔女の宅急便より)
  4. 花(瀧廉太郎)

春は鉄板よね。コンサートマスターの人が指揮者の位置に立って、ソロなども披露してた。
そしてジブリ二本。新日フィルは千と千尋のトラックも担当してるみたい。「千と千尋久石譲」って頭にあったんだけど、よく考えたら久石は作曲で、演奏したオケがあるはずだもんな。新日フィルとは初めて知った。
3曲目までは素晴らしかった。それまでは私語とかでざわついていた会場が静かになって、まさにホールとしてホールが機能して、で、そのうえで演奏も素晴らしかった。だって、ほんとにこんなに澄んだ音でここまで届くのかって、驚いたもの。弦楽ってのは、調和なんだと思う。
ただなー。花が始まる前に、司会者の人が出てきて、「みなさん一緒に歌ってください」って。
そりゃ、花は小学校から習うからみんな歌えるだろうけどさ、そんなの演奏の直前に急に言われてやろうとしたら絶対にざわつくじゃん。あそこは合唱無しで演奏を聴きたかったなと思うと、とても残念だった。実際に急に言われて、合唱自体もあんまり成立してなくて、で、ざわついちゃって、でも演奏は良くって、だから余計に残念。
やー、でも、総じればいいコンサート。てか、成人式で無料なわけだしな。贅沢言っちゃいかんな。

*1:てか、来たら金取れる。世界の小沢だし。