なんだか、よくわからなすぎて面白いです。

無門関 (岩波文庫)

無門関 (岩波文庫)

人間て、意味が全く分からないものに直面すると、とても可笑しく思えるじゃないですか。あれに近いのだと思います。
禅ってのは奥が深すぎてさっぱりわからない。それっぽく(というか、本来は「っぽく」じゃなくて、まさに「それ」なんだろうが)書いてあるのだけど、全然悟りに近づいていない僕なんかにはもちろん解読不能
けど、あまりに理不尽すぎて、まるでギャグのようにすら錯覚するから不思議。物事って突き詰めすぎるとギャグと紙一重になるのだな。
ちなみに、禅の地位を貶めようとしてこんなことを書いてるわけではないです。悟りに近づくために理解すべきことは、あまりに難解で、だからこそ高尚なのだけど、でも僕達がいわゆる一般人とよばれる視点から見るとどこか可笑しく見えてしまう、というのもなんだか趣があっていいなあ、と、そういうことです。
素人の僕には解釈付けは無理だけど、少なくとも「意味が分からなくても何故だか読んでしまう」ほどの魅力がある文章です。
なんだか難解な文章を読んで、「なるほど」って思ってみるのも、またいとをかし。