つらつら書きなぐり

ここ数ヶ月で色々あったからな。やっぱり社会人になる身としては、経済やら政治の動向をおさえて自分なりに解釈しておきたいところ。ただ、いかんせん僕は学者でも経済学部の学生でもないので、実際の数字を見てどうとかは無理だ。


なんか、書いてたらまとまりがないうえにもの凄く長文になった(´Д`)ああ、でもなんか勿体無いから載っける。


さて、はじまりはといえば、だいぶ続いてるサブプライムローンのこげつき問題。で、そこからリーマンが倒れて、全世界的に金融不安が広がったと。
どこが原因なのかといわれれば、証券をもとに貸し付けたりで信用創造を膨れ上がらせたのが原因だとも言うし、下層の保護をないがしろにするネオリベラル的な思想ともいえる。まあ、乱暴に言えば、ここ数年やってきた世界基準の経済システムがアウトだったっていえる。
転換点はどこだろうな。イデオロギー的にはアメリカ大統領が決まったところかも。民主党になることで、やや左に政策転換されるだろうし、何よりそうしなかったらこの危機は乗り切れそうにない。
政策的に言えば、大ショックを受けたのが、まずスイスのゼロ金利。そして追い討ちをかけるようにアメリカもゼロ金利
日経を読む限りでは、「90年代後半から日本がとったゼロ金利とは違う」ってなことを書いてたけど、これ、正直かなり不安。日本のゼロ金利は一般的には大失敗って評価を受けているわけで、俺の中の感覚では「ゼロ金利はどうやっても悪手」なんだよなあ。尽くせる手段は全て取るって中の一つとしてのゼロ金利だけども、不安が一杯です。
さて、日本国内を見てみれば、新政権になってから数ヶ月。解散するしないで大モメ。直近の出来事では、自民の中から造反まででました。政権発足時から「牽引力はあると思うけど、政策面は不安」って思ってたのだけど、ついに牽引力まで残念な感じになってきた。それも金融危機のあおりで経済対策を迫られてるからなのだけど。
金融危機を通して日本が直面している社会的な問題が派遣切りをはじめとする格差問題。ネオリベ的な方向性は小泉政権の頃からだったと思うけど、ここに来て規制緩和とかをしていたひずみが浮き彫りになってきたという見解をよく聞く。そうなのだと思う。小泉政権構造改革は、成果としては大きなものを残してるのは間違いない(財政投融資は小泉の前から改革が始まってたみたいだけど、やり遂げたことは評価に値する)ってのは俺の意見なのだけど、ひずみも生んでしまってるし、聖域無きって意気込んだけど全ては無理だったりとかで、完璧じゃなかったって印象を受けるのだよな。
まあ、とりあえず言えるのは、世界的にネオリベラルな政策は見直しを迫られてるわけで、いわゆるセーフティネット的なものが必要になってくるのは間違いない。てか、そういう方向になってる。来年度予算を見ても増えてる。
しかし、そこで問題になるのは、借金。赤字国債。なんというか、もう絶望的な数字過ぎて、もう日本の財政は終わってるって最近よく口にしてた。今回は金融危機を受けて大々的な経済対策をしなくちゃならなかったということを踏まえたとしてもだ、少なくとも来年か再来年か、将来的には一般歳出と地方への金を税収でまかなってプライマリーバランスを黒字に戻さないと、本当に国が終わる。20兆くらい差があるんじゃなかったっけ。そこに国債利子とかも入ってくるから、現状でプライマリーバランス黒字なんて非現実的だと本当に思う。
借金で家計が火の車な日本だけど、どうしたら借金が減る方向に行くだろうか。
まず、年金制度改革と後期高齢者医療制度、これは必須。乱暴な言い方になってしまい申し訳ないが、いま高齢者として生きておられる世代の方は、もらいすぎ。いま現役世代の人たちが高齢者を支える図を考えると、高齢者世代が現役時代に負担してきた量とは比べ物にならない未来が僕達には待ってる。国債で負担が覆いかぶさってくるのを先延ばしにしてるだけ。ただ、この二つを単純に「高齢者に対しての負担を重くして、少しでも若年層の負担を軽くする」ってていでやってしまうと、ダメ。
後期高齢者医療制度なんかはその典型例で、負担が増えるってとこだけがクローズアップされて、反感を買った。必要なのは、制度導入と同時に始めるべきターゲティング的な補助制度。「負担はしてもらいますよ、このままだと国が壊れるんで。でも、お金がなさ過ぎる人にまで負担を強いるのは非人道的なので、最低限度の保障はしっかりやりますよ。」ってこと。これだと、いわゆるもらいすぎてきた高齢者に対しては負担をしてもらうことができ、かといってそれが経済的に弱い高齢者にまで負担を強いることにはならない。結果として余裕のある人たちに負担してもらう分だけ、若年層の負担が減る。こういう感じで、車の両輪的に制度は回すべきなのに、先に制度を導入しようとしてしまったのが失敗。まあ、失敗したのは上半期の話だけど。
そういうのを含めたうえで、セーフティネット整備は必須。そのうえで増税。まあ、増税に関してはしばらく先送りされるみたいだけど、もうちょい早くからはじめないと、日本経済よりも先に日本財政がぶっ壊れるんじゃないかと不安。
まあ、そんな日本だけど、世界的に見たら円高。まあ、ましって思われてるのね。他国で下落しなかった通貨としてはレートを半ば管理してる中国なんだけど、中国もボロが出てきたみたいだな。韓国資本が軒並み撤退してるらしい。これは韓国のウォン安からきてるのか、それとも中国バブルが弾けたのか、両方なのかはよう分からんが、東アジアも結構ヤバイ。そんななかで日中韓の3ヶ国が、日本で首脳会談したそうですね。マスコミの扱いは小さいけど、歴史上初だとかなんだとかで先生が熱く語ってた。この極東3国は、言ってみればもはや持ちつ持たれつなので、協力せざるを得ない。中国はドルを持ちすぎててヤバイ上に、バブル弾けて失業問題が表面化。韓国はウォン安。日本は円高で輸出メーカーに大打撃。日本人は韓国のものとかいっぱい買えばいいじゃん。あ、実際に韓国への旅行者は増えてるみたいですね。メーカーとかは円高を背景に工場の海外移転もあるかもだけど、それはもうあらかたやってしまっているからなあ。何ができるんだろうか。
国内の経済がこんななのに、世界的にはマシな方だって言うんだから、困ったものだよなあ。世界的に経済がマシだから頼られてしまうのだけど、財政が壊滅的に残念なのが今の日本。財政だけに関して言えば、赤字率とかのルールを課してるEU諸国の方が健全だったりする。アイス潰れちゃったけど。でも、経済的には日本のほうがマシ。
日本が終わるとか書いたけど、あながちないとも言えないのが恐いところ。アイスランドの崩壊は衝撃だった。




つらつら書きなぐってみたけど、成り行きを見なくちゃ分からない面が多すぎる。かなり不安定。
来年、そして2010年代はどんな時代になるだろうかね。個人的には、国同士が得意なところでカバーしあうしか道は残ってないと思うのだけど。例えば、まだ競争力がマシな日本資本が、海外に進出する。でも、そこで問題になってくる利益とかに関しては、その国にちゃんと落とすとか、かなあ。あとは労働力の移動?日本人は特に嫌うだろうけど。
まあ、なんにせよ、個人個人がもっと意識を高く持たなきゃ日本は終わるので、「失敗してどんなにおちぶれても国が最低限の保障はするから、君らは能力を遺憾なく発揮してもの凄く頑張って!」って方針しかないと思うのだけど。曖昧だよなあ…。


まとまりがないけど、終わり。